言語愛好家

8割が言語、2割が旅についての記録

外国語で外国語を学ぶ

更新ご無沙汰しておりました。

タイ語を集中的に勉強しようと思い立ったがHSKも2週間後に控えている。試験までしばらくは中国語に集中するべきという考えもあると思うが、今はタイ語も勉強したいときなのだ。


時間を置いたらモチベーションが冷めてしまう。やりたいときにやりたい言語をやるのが一番定着が良いことは言うまでもない。今現在学ぶモチベーションが高い言語があるけど他の言語もしくは他のことも勉強しなくてはいけないときに考え出した方法がある。


習熟度の高い方の言語を媒介して学びたい言語を学ぶ、という方法だ。これなら一石二鳥。


具体的に言うと、今はyoutubeで中国語母語話者向けのタイ語講座を視聴して勉強している。筆者の中国語能力はHSK5級をなんとか合格できたレベルであるが、初級~中級までは中国語媒体でも問題はない感じ。


学習言語を介してさらに新しい言語を学ぶとその学習言語の文法用語も学べたり習熟度を保ったまま学べるというメリットがあるように思う。脳の中が複数言語で溢れてしまって処理も大変になったりはするのだが。


形態的な類型が似ていて系統が近い言語だとさらに効果が上がるような気がする。筆者の例なら孤立語(語形変化はなく語を並べて文を作るタイプ)であるタイ語を学ぶときに中国語を介している。二言語の対照もできてとても面白い。


読者の皆さんも学習言語を使って新しく外国語を学ぶ楽しさを体験してみてはどうだろうか。

タイ語の勉強を始めるときに思ったこと

思っていたより文字の習得が難しいと感じた言語をいくつかあげなさいと言われたら間違いなくタイ語を挙げる。

5つの声調を持ち語順はSVOの孤立語(語を活用せず並べていくことで文を作っていくタイプの言語)という性格が筆者の推し言語である中国語にとてもよく似ているため、自分にとってはとっつきやすいだろうと思っていた。

がしかし、発音と綴りの乖離、そして同音の文字の多さ、(tやsなどの子音字がいくつもある)インド系の文字体系に特徴的な、子音字の回りに母音字をくっつけていくスタイルは最初とても面食らう。

そんなタイ語をなぜ勉強しようと思ったか、それは20歳の時に東南アジア3ヶ国(タイラオスベトナム)をまわったときに一番耳障りのいい言語だったからだ。(いや、無論どの言語もそれぞれの美しさはあるのだが)

タイ語は文法に比してスペリングがなかなかに難しい。スペリングと文字が全ての単語において完全に一致しているわけではない言語は多いのだが、やはり日本人にとってはタイ文字が馴染みがなく、さらに音節が子音で終わってるか否か、子音字の種類(低子音字、中子音字、高子音字)と母音字の組み合わせによって声調が決定されるため字面を見て瞬時に声調が分かるわけではなくここで挫折しそうになる。

言語学を一応は専攻していた身としては恥ずかしいが、声調を一つ一つ字面から判断していくのは心が折れるため、Youtubeや音声教材を聴きながら耳コピをして声調を身につけていく、という方法で習得していこうと思っている。

そしてタイ語(の文法)を体系的に解説している語学書がかなり少ないため、フレーズ集を聴いて帰納的に文法を把握していく方法で学習していきたい。これは赤ちゃんが言語を習得していく過程に近いため長い目で見れば体に染み付いていく勉強法だと信じて毎日こつこつ音声に触れていこうと思う。

学習の経過はまた追々書いていく。では今日はこの辺で。


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ミャンマー旅 ― 4日間1万円台で滞在

前回紹介した韓国旅行の家計簿に引き続き2019年2/22~25にミャンマー(ヤンゴン中心)を旅したときの旅の家計簿を公開します!※レートは2019年3月12日現在

・航空券(往路)
仁川~クアラルンプール経由~ヤンゴン(エアアジア)
約18000円

・滞在費
1日目
5000チャット ooredoo SIMカード 4GB
23000チャット 宿代(3泊分)
700チャット 500mlペットボトル2本
500チャット ジュース1本
500チャット 空港から市内までのバス
2000チャット 昼食
1500チャット サンダル
4900チャット シャンプーと石鹸
5000チャット 夕食(カレー+チャパティ)
3000チャット マッサージ30分
10000チャット シュエダゴン・パゴダ拝観料
1000チャット シューズ保管チップ

合計 57100チャット(約4186円)

2日目
400チャット ジュース500ml
2000チャット 昼食(シャン麺)
4200チャット ビール2杯(ラウンジ)
7000チャット タクシー(チャイナタウンからパゴダ)
6000チャット 夕食(タイ料理)
1000チャット コンビニで500mlの飲み物2本

合計 20600チャット(約1512円)

3日目
10000チャット タクシー代(チャイナタウン~バスステーション)
8000チャット バス代(市内~キンプン)
6000チャット チャイティーヨー入場料
200チャット 公衆トイレチップ
4000チャット 山頂までのトラック往復
3000チャット 昼食
500チャット ミネラルウォーター1本
5000チャット バイタク(キンプン~チャイトー)
7000チャット バス代(チャイトー)
100チャット 公衆トイレチップ
9000チャット タクシー代(バスステーション~市内中心部)
300チャット (インヤー湖への入場料)
1500チャット (夕食)

合計 54600チャット(約4014円)

4日目
4400チャット 昼食(麺+コーラ)
1000チャット 下痢止め4錠
2700チャット ペットボトル3本
7000チャット 夕食(麺+ドリンク)
12000チャット タクシー代(ダウンタウン~空港)

合計 27100チャット(約1989円)

4日間の滞在費総計 159400チャット(約11719円)

・航空券(復路)
ヤンゴンバンコク経由~成田(Nok air)
約29000円

航空券を除けば十分観光もして滞在費は1万円台に抑えることができました。
ご覧の通り、ミャンマーの物価はかなり安いです!ご飯はきれいなレストランで食べたとしても1品500円前後で交通費も日本の1/10ほどなので宿代を除けば1日3000円を見ておけば最低限の観光はできると思います。
僕はバックパッカーが多く泊まるゲストハウスに3泊したので宿代は1泊あたり約600円で抑えられました。ミャンマーの宿は高いと他の方のブログで書かれていますが、確かに宿のクオリティに対しての料金はタイヤベトナムと比べると高く感じますが、AgodaやBooking.comで価格を絞れば安い宿は多く見つかります。コスパを上げるなら数人で旅行して星がギリギリつかないレベルのホテルに泊まり割り勘をするのが最善だと思います。(ミャンマーをはじめ海外のホテルは人数ではなく1部屋当たりの料金であるため。)

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泊まったカプセルタイプのゲストハウス。

ミャンマーを旅行するときにネックなのは観光地の外国人料金が現地の物価を考えるとかなりのぼったくり料金なところですね。路線バスを使うのは慣れていない人にとっては厳しくタクシーを使わざるを得ない、観光地が歩いて回れるほどは密集してないなど他にも不便な点はありますが、旅したときの感想として治安は良く、愛想は良くないけど擦れてなく優しい人々が多いので安心して旅行できる国だと言えます。

付け足しになってしまいますが、食事をする場所の衛生状態は気を付けましょう!特別お腹が弱いわけではない僕が大衆食堂でお腹を壊してしまったのでましてや屋台は恐ろしいです。クーラーが効いていて高級感のあるレストランで食べたらお腹は壊さなかったかもしれません。皿や箸やスプーンなどが汚れていることもあるのでアルコールウェットティッシュは必須だと思います。なお、特に外のトイレには紙がないことが多いので流せるポケットティッシュを持ち歩けばbestです。

2万円以下で韓国を旅しました

【ソウル旅行(2泊3日)でかかった費用)】
前記事で書いたソウル旅行でつけていた家計簿を公開します。予算の参考にしてください。土産代は除いて計算しました。
※ただし宿泊費はかなり切り詰めております。最低ラインの予算だと思います。なお2019年3/11現在のレートで計算しています。

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・航空券
ティーウェイ航空 成田~仁川 16000円(片道)

・滞在費
1日目
6500ウォン ハンバーガー単品(空港)
4750ウォン 地下鉄運賃(仁川空港からジョンガク駅)
800ウォン ミネラルウォーター1本(空港)
36100ウォン ホテル2泊分(1人当たり)
14800ウォン サムギョプサル1人前
4000ウォン 生ビール1杯
1800ウォン バナナ
1300ウォン マッコリ
1000ウォン ミネラルウォーター2本

合計 71650ウォン(7030円)

2日目
65000ウォン DMZツアー1人分(昼食付き)
300ウォン 自販機のココア1杯
500ウォン コイン式備え付け双眼鏡
15000ウォン チーズタッカルビ1人前
18000ウォン フットマッサージ

合計 98800ウォン(9694円)

3日目
1350ウォン ジョンガク駅~弘大入口駅
1850ウォン 弘大入口駅~仁川空港
6000ウォン ビビンバ1人前
1700ウォン ペプシ1本

合計 10900ウォン(1070円)

3日間の滞在費合計= 181350ウォン(17794円)



日本と物価水準が近い韓国ですが滞在費を2泊3日で2万円以下におさめることができました。

ユースホステルやゲストハウスなどは1泊2000円以内で泊まることができるのでここまで全体を切り詰めなくても観光やお土産に金を十分使えるでしょう。航空券もLCCを使えばハイシーズンでも往復で3万円前後で取れるので全体の予算としては2泊3日で5万円~見ておけば旅行は可能な計算です。これなら学生でも日頃普通にバイトをしておけば手が届くレベルではないでしょうか?

以上、貧乏旅行の予算でした!


ヤンゴン最終日 ヤンゴン~バンコク~成田 2/25

チェックアウトの日だというのに昨日に引き続き腹の調子が悪かった僕は街の薬屋で下痢止めを購入。1000チャットで4錠買えた。
プラシーボかもしれないが飲んで2時間経つとおさまった。やはり現地での腹下しは現地の薬が効くのだろう。
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宿で荷物をまとめチェックアウトする。宿よさらば。ドミトリーも思っていたより悪くないことに気づいたのでこれから一人旅するときは積極的にドミトリー形式の安宿に泊まろうと思った。
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宿を出て歩いていると初日に声をかけてきた日本円を渡せ野郎に再び遭遇した。ヤツ「Hello!あ、俺を覚えているかい?」僕「もちろんさ」
ヤツ「近くに港があるんだが案内してやるよ」僕「いい!俺は一人で土産物屋に行くんだよぉ!!!」ヤツ「おい待ってくれフレンド!俺に日本円をプレゼントしろ!!!」
また同じ手を使ってくるとは...向こうも僕の顔に見覚えがあるにも関わらず。同じ手口で騙されると思っているのか。
ヤンゴンの中心部に交差点があり歩道橋があるのだが、そこら辺でよく声をかけられた。おそらく(間違いなく)詐欺やぼったくりなので近づかないか声かけには無視で対応し気をつけてほしいエリア。

詐欺野郎をなんとかして撒いてネットで調べたセンスのいい土産を売っていると評判のMyanhouse Local Made Shoppingに行ってみた。
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布製品や置物等が充実していて、値段は値札がついておりfixed priceなので値切りをする必要がなく日本の土産物屋にいるような感覚で安心して買い物ができる。クーラーが効いており涼しくしつこく宣伝してくる店員もおらず快適だ。お土産として冷蔵庫に貼り付けるのに良さげなマグネットと綺麗な刺繍の施された小さめのバッグを購入。日本語を勉強している店員さんがおり、店を出るときに「日本人ですか?ありがとうございました」と優しい微笑みを投げてくれた。

土産物屋の近くの露店で売られていたビルマ文字の子供向け字母表を自分用のお土産として購入。500チャットで買えた。
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土産を買ってぶらぶらしていると昼時になった。たまたま見つけたビルマ料理のレストランに入る。大衆食堂に比べたらいくらか高そうではあるが
お腹を壊していたので優しい味がしそうな麺を注文。予想通り優しい味。
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市場に行こうと思い有名なボージョーアウンサンマーケットに出向くもしまっていた。仕方なくそれの向かい側にある市場に行った。土産物も売ってはいたがどちらかというと日用品が多く売られており、観光客は少なかった。

暑い真っ昼間はミャンマービールで身体を冷やす。
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ぶらぶらして街中を観察するのもとても楽しかった。
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最後の晩餐ということでデパートよりの綺麗なショッピングセンターで晩飯。床もピカピカ、クーラーも効いていてトイレもかなり綺麗でミャンマーの別世界。上階のフードコートや飲食店が並ぶコーナーで良さそうなビルマ料理(麺が多め)のレストランに入った。
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美味しくて綺麗なドリンク付。麺もかなり美味しかった。よくよく考えたらミャンマーでの食事の8割は麺だった気がする。

18時になろうとしていた。ショッピングセンターからタクシーを捕まえ空港に向かう。開いた窓から入ってくるヤンゴンの風を感じながら1時間ほどタクシーに乗る。この国を旅して特に危険は感じなかったし素朴で良い人が多いと感じた。また来る機会があるかは分からないが次来るときはチャイティーヨーのゴールデン・ロックが工事中じゃないときに行きたいものだ。

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空港に着くとチェックインカウンターには長蛇の列。ミャンマービールを売店で買い飲んで酔って時間を潰した。

タイのLCCノックエアでバンコクを経由して成田に帰国する。
ノックエアに乗り込むと美人のCAが多くて面食らう。
機内食は悪くない優しい味。
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ドンムアン空港に到着。
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トランジットで3時間しか間隔がないにも関わらずそのままトランジットはできずチェックインカウンターまで行ってチェックインしてからの搭乗。タイまで来ると日本人観光客が多くなってきた。チェックインの列は1時間くらい進まず、一人旅なのでリュックをおき貴重品だけ持ってトイレに行った後に限って列が10mほど動いた。一人旅はこういうところが大変だなと感じつつ最後尾に並ぼうとしたらさっきまで前にいた陽キャ日本人大学生がさっきの方ですよね?と順番をキープしてくれた。こういうときに陽キャは素晴らしい。

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ドナルドがサワディクラップしている。

チェックインを受けて無事搭乗。なんとか成田まで生きて帰ってくることができた。
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機内食のなんとかロール。トルティーヤ生地が美味しい。


ミャンマーは神秘的で楽しかった。東南アジアの国の中でも開発されていない方でよく言えばフロンティア、悪く言えば旅慣れてない人以外にはおすすめできない国だった。周辺の東南アジア諸国と比べるとぼったくりがかなり少なく物価も安い。学生などの貧乏旅行者にはかなりありがたい要素だ。次来るときはタナカ(ミャンマーの女性が主にする化粧の名前)を塗って日焼け対策をしたいところ。チャイティーヨーに行った時にできた日焼けで剥けた皮の処理をしながら旅行記を書くのだった。


ヤンゴン 3日目 チャイティーヨー・パゴダへ 2/24

早起きしてチャイティーヨー・パゴダ日帰りを決行した。チャイティーヨー・パゴダには土台となる岩から落ちそうで落ちない金の岩があり、海外だけでなく国内の観光客(参拝客)も多い人気のパゴダである。日本でいう日光辺りか。

朝4時にむくっと起き支度をして宿を出てまだ暗い市街に出る。この時間だからタクシーが捕まるだろうかと不安だったが5分待てば乗ることができた。手を出してタクシーを停めると優しそうな運ちゃんの顔が窓から出てきた。早朝だし日中よりも多く金を取られるのではないかという不安もあったが、チャイティーヨー近辺の街キンプンまで行くバスが発車するAung Mingalar Highway Bus Stationまで(チャイナタウンのある宿から25kmほどの距離)特に交渉せず10000チャット(約737円)で乗ることができた。

まだかなり外は暗く走っている車の量が少なかったためタクシーはすいすい進んだ。タクシーの運転手が車の窓を全開にしていたので風が入ってきて涼しくてよかったのだが蚊が入ってきて半ズボンを履いていた僕は脚全体を刺された。掻いていたら運転手も「カイー! カイー!」と言いながら笑いながら腕を掻きむしり笑って窓を閉めた。ビルマ語でも痒いはカイーという発音なのかなと思ったが今調べてみるとビルマ語で痒いはyarr yanという発音のため日本人が痒い痒いと言っているのを耳コピして覚えたとしか考えられなかった。

交差点の信号が赤になりタクシーが停車する。何気なく窓の外から早朝の風景を見ていると道の端っこで二匹の犬がネズミを連携してハントしていた。野生の光景という感じだ。

45分ほど乗っているとバスステーションの門らしきところに到着。ぼったくりなのか本物のちゃんとした案内人なのか分からないが、タクシーに飛びついて何かを話しかけてきた。このバスステーションに停まった他のタクシーも窓を開けて話しかけられていた。正直このぐいぐい感、バスまで案内して
バス代以上のチップを要求してきたり、バスではなくて自分のタクシーに案内して高額なガイド料をぼったくってきたりしてきそうな雰囲気がとてもあり信用したくなかった。

僕が乗っていたタクシーの運転手もバスの乗り場がよくわからないらしく、そのぼったくりっぽい現地人に運転手が話をつけ案内してもらうことに。案内人の兄ちゃんは僕を連れていく途中「どこから来たんだ」と訊き日本からだと答えると「おー!ハラキリって本当にするの?」と訊いてくる。そんなわけないだろと答えるとそりゃそうか的なことを言われた。ハラキリフジヤマロッポンギは外国人からよく言われる単語だ。

ちゃんと案内してもらえるかかなり不安だったが杞憂に終わる。バスチケット売り場なんてものはなく、チケットを売る人が瓶ビールを入れるプラスチックケースの上で金を受け取りチケットを渡してくれた。キンプンまで8000チャット。(約588円) 120kmあるのにこの料金は破格である。ミャンマーは特に交通費が安すぎる。チケットには5:30発と書いてある。ただいま5:27。ギリギリ間に合ってよかった。おそらく始発。
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バスに乗り込むと海外からの観光客はおらず、全員地元の人で満席だった。満席のためバスの案内人に通路にイスを持ってきてもらいちょこんと座った。東南アジアにしては珍しくバスは定刻通りに出発。車内の壁には仏陀の画が貼りつけられており仏教音楽が流れていた。エキゾチックミャンマー。トイレ休憩が2回ほどあり、9時過ぎにキンプンに到着した。
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ここからチャイティーヨーに行くまでのトラックに乗らなければいけないのだが、バスから降りてすぐトイレに直行したために他の乗客を見失い、どこに行けばトラックに乗れるのかわからずに途方に暮れる。おそらくチャイティーヨーからこちら側に来たであろうトラックが走っているのを見たが乗り場が分からず側にいた警官に尋ね乗り場まで案内してもらった。トラックには人がすし詰め状態。
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出発するとアトラクションのごとくがたがた揺れる。快晴だったので風を受けてとても気持ちいい。途中停まる場所がありトラック代を徴収されたり子供がアイスやジュースを売りに来たりする。
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30分ほどで着いた。
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屋台や土産物を売る店が連なっており、観光地という感じである。途中で外国人は入場料6000チャット(約440円)を払って首から下げるカードをもらわないといけない。
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ゴールデンロックに続く白い参道を歩くときに皆履物を脱いでいた。郷に入っては郷に従えということで僕もサンダルを脱ぐ。真夏のプールサイドのごとく熱い。足の裏が焼けそうだ。
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そしてゴールデンロックにたどり着いた。と思いきや嫌な予感。

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工    事    中

後で調べてわかったことだがゴールデンロックは不定期で工事するらしい。なお観光客が減ることを恐れてか、工事中であるということを公表はしないそうだ。やられた。他のバックパッカーがブログで紹介してたあの落ちそうで落ちない岩の様子を見ることができず残念。

工事中ではあったものの岩自体には触りに行くことができた。(なお女人禁制)。カメラやスマホの類は持ち込めなかった。一人旅だったので貴重品を置いていくのもなあと思っていたら岩に入場する入口にいた警官が持っててくれた。とてもやさしい。中に入ると敬虔な仏教徒がお経を唱えていた。
岩に正方形のお札のようなものを貼るのが正しいお参りの仕方らしいが僕は眺めるだけにとどめた。出るとさっきの警官がちゃんと貴重品の入ったバッグを渡してくれた。

参道はいくつか枝分かれしており、飲食店が連なっている道、土産物屋が連なっている道などに分かれていた。朝からろくに食事を摂っておらず腹が減ってきたので飲食店街を歩くことに。店のそれぞれから客引きを受ける。一番現地の人が多かったビルマ料理の店に入る。焼きそば風の麺を注文した。脂っこかったが味がいい感じに濃く、この暑さで水分だけでなく塩分も失っていた体に心地よかった。
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土産物の並ぶ通りに入ってみた。ゴールデンロックを模した置物や仏画のポスターなどが多く並べられていた。
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店にいる兄ちゃんが親しげにどこから来たんだ、ビルマ語喋れるかとお決まりの質問をしてくる。そして「タミンサーピービーラー?」と訊かれた。直訳するとご飯は食べましたかということなのだ。僕は「確かに食べたけどなんでそんなことを訊くのか」とたずねると兄ちゃん、説明に困った様子。後で調べてわかったことだが、中国語でも吃饭了吗?(ご飯は食べましたか)という挨拶があるのだがそれと全く同じ発想の挨拶。大陸部のアジアは言語文化がお互いにとてもよく似ている。

じりじりと肌も焼け、ゴールデンロック周辺は一通り見て回ったのでまたあのトラックに乗り麓の街キf:id:kasatsukuri:20190308185926j:plainンプンへと戻る。ここで市内に戻るシャトルバス乗り場を探したのだが見つからない。バイタクのおっちゃんに訊くと近くの街チャイトーまで行かないとバスはないという。一瞬騙してバイクに乗せようとしているのかと勘ぐったが確かに周りを見渡す限りシャトルバス乗り場はない。5000チャット(約367円)でバイタクに乗せてくれるということなので騙されていたとしてもまあいいかと思い人生初のバイクタクシーに乗ることに。渡されたヘルメットも臭くなく、おじさんも臭くなく、快適に2ケツしてチャイトーまで30分で到着。

チャイトーにつくとバイタクのおっちゃんがバス乗り場まで案内してくれて難なく乗れた。親切な人が多くかなりスムーズな旅だ。バスは7000チャットほどだった。

バスに乗っているのも現地人ばかりで市内までの4時間ほどを過ごすために食料を持ち込んでいる人が多かった。実際僕も隣のおじさんから食べるかい?とヒマワリの種らしきものを勧められた。お腹は満たされていたので断ったが。

途中のトイレ休憩では寺院に降ろされた。寺院自体は綺麗で大仏も金に光り素晴らしかったが、トイレが裸足でなければ入れないことになっていてメンタルが崩壊。色々なものがこぼれており用を足すには踏まないといけなかった。トイレから出たら飲み水用に持っていたミネラルウォーターで足を入念に洗いウエットティッシュで拭った。
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17時頃に市内のバスステーションに到着。
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ここで異変が起きる。お腹の調子が悪くなりトイレに駆け込んだ。Diarrheaだ。何が当たったのだろうか。昼に食べた脂っこい焼きそばだろうか?ミャンマーの洗礼というやつ。

そしてATMからお金を下ろそうとバスターミナルの中でATMを操作。すると、何チャット下ろすという画面もなしに日本円でおそらく2万ほどがドバドバと出てきた。ここで受け取ってしまったがために返却はできなくなり途方に暮れる。近くにいたスタッフに助けを求めたが案の定対応してもらえず。帰国のときに再両替すればいいかと思いそのまま札をしまった。これからATMがバグったときは出て来たお金に触らないようにしようと誓った。

夜はインヤー湖にあるビルマ料理食堂で。メニューを見て決められなかったので人気のある(ルーチャイッミョーデー)はどれ?と従業員に尋ねミャンマーかき揚げを注文した。酸っぱいソースにつけて食べるのが癖になる。
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インヤー湖の中に。f:id:kasatsukuri:20190308190404j:plain


食べ終わった後も腹痛に苦しめられタクシーで宿まで帰りトイレで過ごす夜となった。明日はヤンゴン最終日。これが旅の前半でなくて本当によかった。

(続く)

ヤンゴン2日目 市内をひたすらぶらぶら 2/23

8時くらいに起き宿で朝食として出されたトーストとゆで卵を食べ、居室で少しゴロゴロした後に街に出る。明日はミャンマー旅のメインと言っても過言ではないチャイティーヨーに早起きして日帰りする予定なので今日は体力温存のためヤンゴン市内をぶらぶらするだけにした。

昼になり美味しい現地飯を食べようと口コミ評価が高いシャン麺の美味しい店に行ってみた。行ったのはここ、999 Shan Noodle Shop
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現地人や観光客でいっぱいだった。人気がある証拠だ。僕一人で占領できるテーブルはなかったので現地のお姉さんと相席になった。対面だったので少し気まずい。米でできた麺を注文。
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もちもちした食感でお腹にたまる。量が少なく見えたが食べ終わる頃には満腹感が。

店を出て外を歩くだけで汗がだらだら流れ着ているTシャツを濡れる。午後1時。ミャンマーの太陽がじりじりと肌を焼く。これは外に出ているだけで体力を消耗してしまう。Google Mapでビールが飲める店を探し近くにあったインド料理店併設のバーに入る。

2階にバーがあるらしいのだがそこを案内してもらうまでに自分はインド料理店ではなく上のバーに用事があるんだということが店員に伝わるまで時間がかかった。

バーには他に誰もいなかった。そりゃそうか、ミャンマーでは大っぴらに飲酒する人も多くない上に昼間から飲む人はなおさら少ないのだろう。

ミャンマービールを飲みながら涼しい店内で調べもの。一杯2100チャット(約155円)で飲める。調子に乗って2杯飲んでしまった。いい気分。
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近くの観光スポットを調べていくうちにパゴダ(仏塔)巡りをしようと思い立つ。市の北に寝釈迦仏で有名なチャウタッジー・パゴダ、そしてその隣にはンガータットジー・パゴダがあるのでその二つを見て回ることにした。

タクシーに乗り最初にチャウタッジー・パゴダへ。時間帯のせいなのか、あまり観光客はいない感じ。

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寝る仏のスケールの大きさよ。


空中浮遊。
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パゴダの近くには野犬がたくさんおり怖かった。隣のンガータットジー・パゴダに行く途中に野犬に吠えられ僕がビクッとするとその機敏な動きに刺激されたのか野犬が僕にガブりとしようとした瞬間近くにいたお坊さんが犬よ、こっちに来いと注意をそらしてくれたおかげで間一髪狂犬病を逃れた。ドラマや映画のようなワンシーン。噛まれそうになり時が止まったように感じたあの瞬間は二度と忘れられないであろう。
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ンガータットジーの方はとてつもなく巨大な仏像が迫力を持って目の前に現れた。
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帰りにはダウンタウンにあるアジア各国の料理を出す店にて(ビルマ料理はなかった)タイ料理を食べた。うまいが結構辛くてビールが進む。
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今日は休養日にするつもりだったが割としっかり観光してしまった。後悔はないが。
コンビニにて中国でも売っている砂糖入り緑茶を買い宿で飲みながらスマホの目覚ましをかけた。
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明日は4時に起きてチャイティーヨー日帰りチャレンジだ。起きれますように。

(続く)