言語愛好家

8割が言語、2割が旅についての記録

タイ語の勉強を始めるときに思ったこと

思っていたより文字の習得が難しいと感じた言語をいくつかあげなさいと言われたら間違いなくタイ語を挙げる。

5つの声調を持ち語順はSVOの孤立語(語を活用せず並べていくことで文を作っていくタイプの言語)という性格が筆者の推し言語である中国語にとてもよく似ているため、自分にとってはとっつきやすいだろうと思っていた。

がしかし、発音と綴りの乖離、そして同音の文字の多さ、(tやsなどの子音字がいくつもある)インド系の文字体系に特徴的な、子音字の回りに母音字をくっつけていくスタイルは最初とても面食らう。

そんなタイ語をなぜ勉強しようと思ったか、それは20歳の時に東南アジア3ヶ国(タイラオスベトナム)をまわったときに一番耳障りのいい言語だったからだ。(いや、無論どの言語もそれぞれの美しさはあるのだが)

タイ語は文法に比してスペリングがなかなかに難しい。スペリングと文字が全ての単語において完全に一致しているわけではない言語は多いのだが、やはり日本人にとってはタイ文字が馴染みがなく、さらに音節が子音で終わってるか否か、子音字の種類(低子音字、中子音字、高子音字)と母音字の組み合わせによって声調が決定されるため字面を見て瞬時に声調が分かるわけではなくここで挫折しそうになる。

言語学を一応は専攻していた身としては恥ずかしいが、声調を一つ一つ字面から判断していくのは心が折れるため、Youtubeや音声教材を聴きながら耳コピをして声調を身につけていく、という方法で習得していこうと思っている。

そしてタイ語(の文法)を体系的に解説している語学書がかなり少ないため、フレーズ集を聴いて帰納的に文法を把握していく方法で学習していきたい。これは赤ちゃんが言語を習得していく過程に近いため長い目で見れば体に染み付いていく勉強法だと信じて毎日こつこつ音声に触れていこうと思う。

学習の経過はまた追々書いていく。では今日はこの辺で。


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